スティーブン高橋の日記的なサムスィン

ジャンル:君と人生におけるネクストコナンズヒントを開拓する日記

北海道で一攫千金サバイバル!~ゴールデンカムイの紹介~

 現在週刊ヤングジャンプで連載中の漫画で僕が気に入っているのは東京喰種:re、イノサン、しらたまくん、二次元JUMPIN'、そしてゴールデンカムイである。舞台は北海道、1904年の日露戦争で戦死した親友の願いである嫁(昔主人公は彼女のことが好きだった)の目の病気をアメリカで治療するために一攫千金を狙い東京から北海道の山奥まで砂金を掘りに来たかつての戦争の英雄「不死身の杉元」こと主人公杉元佐一が川で会った飲んだくれの爺さんが語るアイヌの隠し持つ75kgもの金塊(現代の価値に換算すると8億円ぐらいらしい)の話を聞くところから物語は始まる。かつて金を隠し持っていたアイヌを皆殺しにしてそれを奪い去った男がいたが、その男は金塊をどこかに隠したまま捕まり網走監獄にぶち込まれた。しかし、男は外に仲間がいたため看守たちに盗まれない方法で金塊のありかを伝えるために、同房の死刑衆24人の身体に金塊のありかをしめす入れ墨を彫り、脱獄を成功したものに金塊を半分分けるという約束をした。しかし入れ墨は単体では金のありかがわからず、すべてを合わせることで金塊の場所を示すというものだった。杉元は与太話だと笑ったが、しまった少し話すぎたと老人がこちらに銃口を向けてきたこと、また銃を奪ったら逃げた老人がクマに殺され雪の中に埋められていたのを見つけるが、その身体に奇妙な入れ墨を彫ってあるのをみたことからこの噂を真実だと確信した。しかしそのとき老人を殺した熊が戻ってきたことからピンチに陥るが、喰われそうになったその時熊に矢が刺さった。熊を射ったのはアイヌの少女だった。彼女の父親は金塊を奪われた際に男に殺されたようで、杉元はこの狩りや自然の知識に長けた少女アシリパ(リは小文字)と共に埋蔵金を探すことを決意する。ここまでが序章であり、どうやら入れ墨は殺して皮を剥ぎ、つなぎ合わせないと正しいものにならないことがわかり(杉元たちはなるべく人殺しはせず、入れ墨をスケッチしたりする)また彼らのほかにも金塊を追う勢力としてかつて陸軍最強とうたわれた屯田兵の第七師団や、それに対抗する囚人たちの脱獄を指揮していた老人、五稜郭で戦死したと言われていたが監獄に二十年以上政治犯として捕らえられていた新選組土方歳三の一派などが入り乱れお宝争奪サバイバルを繰り広げる。

 この漫画はもう一ついわゆる飯漫画の側面も持っていて、山で採った獲物であるリスやカワウソ、川で取れたカジカなどを食べるのだが本土の人間である杉元とアイヌの山育ちの娘であるアシリパとでは料理週習慣なども違い、そのへんがこの漫画の笑えるところでもある。例えばアイヌではリスの脳味噌を生で食べる習慣があるが、当然本土の人間である杉元にそのような習慣はなく、しかし無碍にすることもできず渋々食べているときの表情などは面白い。また逆に味噌を食う習慣はないようで、ウサギ鍋を食べる際に杉元が肉に合うといって入れようとした味噌をオソマ(アイヌ語でうんこ)のようだと言い拒否するやり取りなんかも面白い。まだ二巻までしか出てないけど面白いのでお勧め。

 

 

 *野田サトル ゴールデンカムイ一巻より

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ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

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